人というものはまったくわからぬ存在だと思いますが、ともかく知性や意思は、感情を説得する力がない。
人間というものは感情が納得しなければ、ほんとうには納得しないという存在らしいのです。
『人間の建設』(岡潔・小林秀雄)より
現代は、人や組織が「より良く成る」ための“How to do”(やり方や手法)が溢れています。それなのにどうして多くの人や組織が疲弊しているのでしょう?
活き活きと働きたいのに働けない、納得感とともに生きたいのになかなかそのように生きられない、それにはいろいろな理由があろうかと思われますが、“How to do”を大切に する意識と行動ばかりに重点が置かれていることが個人や組織の疲弊・伸び悩みの原因の一つだとしたら?
私たち株式会社トラスト・アソシエイツはそこに対する疑問への探求から生まれた会社です。
“How to do”に対して“How to be”というものがあります。
生身の生き物としての「人」の“How to be”、それは“在りかた”であり、またそこは“Do”が生まれる大切な、かけがえのないところなのです。 いまどれだけ環境によって、またあなた自身によってあなたの”Be”が活き活きと生かされているでしょうか?
ひとりの人として、もしくは組織の一員または責任者として、 自他の”Be”に「このままでいいのか?」というモヤッとしたお気持ちを抱えておられる方や、より納得感を手にした生き方・ 働き方をしたい方、子供たちや社員に活き活きと成果(幸せ)を手にしてほしいと本気で願っている方、出会いのご縁を頂けましたら私たちは精一杯本気で関わらせて頂きます。
2012年01月10日
「この子らを世の光に」
みなさんこんにちは、オウエンスです。
2012年がスタートして早くも10日が経ちました。
新年のご挨拶としてはかなり遅くなってしまいましたが、本年もどうぞよろしくお願い致します。
わたくしオウエンスは(株)トラスト・アソシエイツでEIメンター(カウンセラー)というお仕事の他に福祉のお仕事もしています。この福祉のお仕事とトラスト・アソシエイツのお仕事にはとても大きな共通点を以前から感じているのですが、今日はそれについて書きたいと思います。
昨年の4月、ヘルパー2級講座を学ぶ中で、知的障害者福祉の父と呼ばれる糸賀一雄氏(1914年~1968年)の「この子らを世の光に」という福祉思想と出会った時、私はヘルパーのお仕事については学んで終わりではなくお仕事としても実践していこうという決意が固まりました。
戦後の日本再建時、多くの障害児が「生産者に成り得ない」という理由で家庭や地域から見放されていた時代に糸賀氏は次の言葉を残しています。
「この子らはどんな重い障害をもっていても、だれと取り替えることもできない個性的な自己実現をしているものである。人間と生まれて、その人なりに人間となっていくのである。その自己実現こそが創造であり、生産である。私たちの願いは、重症な障害をもったこの子たちも立派な生産者であるということを、認め合える社会をつくろうということである。『この子らに世の光を』あててやろうという哀れみの政策を求めているのではなく、この子らが自ら輝く素材そのものであるから、いよいよ磨きをかけて輝かそうというのである。『この子らを世の光に』である。この子らが、生まれながらにしてもっている人格発達の権利を徹底的に保障せねばならぬということなのである」
また、糸賀氏はその福祉思想の根底において、自身の様々な体験を通して、「障害者との共感の世界を持つためには、自分の内面を直視することがいかに大切か」とも述べていたそうです。
私はここについて「障害者との共感の世界」だけにとどまらず、障害者であろうとなかろうと、「人と人」「親と子」「上司と部下」「先生と生徒」などありとあらゆるすべての人間関係において言える事であると、私自身の体験から深く感じ入ります。
互いが理解し合い、活き活きと生かされ(活かされ)合い、自分も相手もその人が生まれながらに持つ能力がすくすくと育っていく関係の中には、「相手を変えよう」「相手を成長させよう」という操作的な発想がない、これはカウンセリングでも介護のお仕事でご利用者様と関わらせて頂くときでもはっきりと私に実感されることです。
それはまた部下育成などについても言えることですが、“自立支援”という関係、つまり自立のための支援を受け取る側と支援させて頂く側との関係において、互いの人間が自分自身をそのまま見つめ受けとめ、相手をそのまま見つめ受けとめるという基本的な営みをいかに大切に行っているかで関係の質・互いの成長の質が変わってくることを実感します。
“成長”についてのノウハウがたくさん聞かれる現代ですが、目の前にいる人の、人間の生まれながらに備わっている成長本能・自立本能を信じて関わらせて頂く、まさに「この子らに世の光を」ではなく「この子らを世の光に」をこれからも私のど真ん中に据えていきたいと思っています。
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